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CASE2. 地域の人たちが集まる場所として[香南市]

地域の人たちが集まる場所として[香南市]

昭和のはじめに建てられ、数十年空き家であった「かっぱや」は、商いの町岸本の名残を残す伝統的な商家建築。ネーミングを考えるワークショップを行い、地域の方に馴染み深い「かっぱや」と名付けられました。現在は岸本地区集落活動センターの活動拠点として地域の情報や観光案内、休憩所、イベント会場などに利用されています。

みんなぁで、喜んで使ってくれたら
こればあ、有難いことはないね

近森伸殷さん
ここは、その昔『かっぱや』の愛称で親しまれた、雨がっぱや日用品を売る商店でした。
「先代が亡くなってから、もう20年ほどの間、この建物はほとんど使っていなかった」と近森さんはいいます。
築100年ほどの建物は、かなり修繕が必要な状態でした。「台風が来るたびに大変でした。瓦は飛ぶしね(笑)。とはいえ、子どもや孫がおるけんど、だれも住む気もないし、使う気もない。このまま放っておかずに、なんとかせないかんとは思っていましたが、なかなか…。こうして、だれかに使うてもらうのが、本当に一番ええことやと思います」。
近森さんにとって、思い出が詰まったこの家のセカンドストーリーが始まりました。

ここは、若者も年配者も集う
地域を元気にする場所です

矢野佳仁さん
岸本地区集落活動センター
推進協議会 会長
通りに開放的に開かれ、土間から中庭につながる、風通しのよい日本の伝統的な旧商家が、岸本地区集落活動センターの拠点として活用されています。
きっかけは、近森さんの息子さんが協議会メンバーだというご縁。2022年春には改修工事が完了し、本格的な活用がスタートしました。
「建物の中にあったたくさんの物の処分や建物の耐震化など、費用は県の補助金を活用しました」と話す矢野さん。
若者の起業支援などの提案もできて、新たな後継者づくりや定住策にもつながる場所。そして人が集まり、交流が広がる場所として、空き家になっていた旧商家が今、地域の期待を背負い輝きます。
最終更新日 2022年07月25日